会社設立の第一歩、定款作成の代行先選びで悩んでいませんか。
「行政書士や司法書士、どこに頼むのが正解?」「費用はいくらかかる?」そんな疑問をこの記事で全て解決します。
本記事では、専門家ごとの違いから最新の費用相場、失敗しない選び方の5つの重要ポイントまでを網羅的に解説。
結論として、印紙代4万円を節約できる電子定款に対応し、あなたの目的に合ったサポートを提供する専門家を選ぶことが重要です。
費用・サポート・スピードなど目的別におすすめの代行サービスも厳選紹介。あなたに最適な依頼先が必ず見つかります。
定款作成の代行依頼先はどこがいい?専門家ごとの違いを解説
会社設立の第一歩である定款作成。
この重要な手続きを代行してくれる専門家には、行政書士、司法書士、税理士などがいます。
また、近年ではオンラインの会社設立サービスも人気です。
しかし、どの依頼先も同じではなく、それぞれに得意分野や費用、サービスの範囲が異なります。
「誰に頼めばいいのかわからない」と悩む方も多いでしょう。
そこで、まずは各専門家とオンラインサービスの違いを理解し、ご自身の状況や目的に最も合った依頼先を見つけることが重要です。
以下の比較表で、それぞれの特徴を把握しましょう。
| 依頼先 | 主な特徴 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 行政書士 | 官公署に提出する書類作成の専門家。定款作成・認証手続きのプロ。 | ・定款内容の自由度が高い ・許認可申請も併せて依頼できる | ・設立登記申請は代行できない(提携司法書士への依頼となる場合が多い) |
| 司法書士 | 登記申請の専門家。定款作成から設立登記までワンストップで対応可能。 | ・会社設立手続きを丸ごと任せられる ・手続きがスムーズに進む | ・設立後の税務や許認可のサポートは専門外 |
| 税理士 | 税務・会計の専門家。設立後の顧問契約を前提に設立手数料が安くなることが多い。 | ・節税を考慮した定款を作成できる ・創業融資や資金調達の相談も可能 | ・定款作成や登記申請は提携の専門家が行う場合がある |
| オンラインサービス | Web上のシステムで必要事項を入力し、書類を自動作成するサービス。 | ・費用が圧倒的に安い ・24時間いつでも手続きを進められる | ・個別具体的なアドバイスは受けにくい ・基本的に自己責任で進める必要がある |
行政書士への代行依頼がおすすめな人
行政書士は、官公署に提出する書類作成のプロフェッショナルです。
定款作成そのものを専門業務としており、事業内容に合わせた柔軟な定款の設計を得意とします。
特に、建設業許可や飲食店営業許可など、事業開始にあたって許認可が必要な場合には、定款作成から許認可申請まで一貫してサポートを受けられるため、非常に頼りになる存在です。
ただし、行政書士は法務局への設立登記申請を代行することはできません。
そのため、提携している司法書士に登記を依頼する形が一般的です。
- 事業目的の書き方など、定款の内容をしっかりと作り込みたい人
- 許認可が必要な事業を始める予定の人
- 会社設立と同時に、営業許可などの手続きもまとめて依頼したい人
司法書士への代行依頼がおすすめな人
司法書士は、不動産登記や商業登記といった登記手続きの専門家です。
会社設立においては、定款作成・認証から法務局への設立登記申請まで、すべての手続きをワンストップで代行できるのが最大の強みです。
複数の専門家に依頼する手間が省け、スムーズに会社設立を完了させたい方に最適です。
会社設立に関する一連の法的手続きを、ミスなく確実に、そしてスピーディーに進めたい場合に最も適した依頼先と言えるでしょう。
- とにかく手間をかけずに、会社設立手続きを丸ごとお任せしたい人
- 法的な手続きに不安があり、専門家に一気通貫で依頼したい人
- 設立までのスピードを重視する人
税理士への代行依頼がおすすめな人
税理士は、税務と会計の専門家です。税理士に定款作成を依頼する最大のメリットは、設立後の税務顧問契約を前提に、会社設立の代行手数料を無料または格安に設定している事務所が多い点です。
設立後の税務申告や経理処理、節税対策まで見据えている方にとっては、初期費用を抑えつつ、長期的なパートナーを見つけられる絶好の機会となります。
また、資本金の額や役員報酬、決算期の決定など、税務的な観点から最適なアドバイスを受けられるのも魅力です。
創業融資や補助金の申請サポートに強い税理士も多く、資金調達を考えている方にもおすすめです。
- 設立後の税務顧問もセットで考えている人
- 設立にかかる初期費用をできるだけ抑えたい人
- 創業融資や助成金の申請サポートも受けたい人
- 節税を意識した会社設計をしたい人
オンラインの会社設立サービスも選択肢に
近年、急成長しているのがオンラインの会社設立サービスです。
freee会社設立やマネーフォワード会社設立などが有名で、Webサイトの指示に従って必要情報を入力するだけで、定款や登記申請書類を自動で作成できます。
専門家への手数料が不要なため、費用を圧倒的に安く抑えられるのが最大のメリットです。
電子定款に対応しているサービスを選べば、通常かかる収入印紙代4万円も不要になります。
ただし、サービスはあくまで書類作成の「ツール」であり、個別具体的な相談や複雑な定款の設計には向きません。
手続きは基本的に自己責任で進めることになるため、ある程度ご自身で調べる意欲のある方向けの選択肢です。
- とにかく設立費用を安く抑えたい人
- 定款の内容がシンプルで、許認可なども不要な人
- 日中は時間が取れず、自分のペースで手続きを進めたい人
- 手続きについて自分で調べながら進めるのが苦にならない人
必見!定款作成の代行サービスを選ぶ5つの重要ポイント

定款作成の代行サービスは数多く存在し、どこに依頼すれば良いか迷ってしまう方も多いでしょう。
会社設立は事業のスタートラインであり、最初のパートナー選びは非常に重要です。
安さだけで選んでしまい、「想定外の費用がかかった」「必要なサポートが受けられなかった」といった後悔をしないために、以下の5つのポイントを必ず確認しましょう。
ポイント1 費用は相場内か
代行サービスを選ぶ上で、費用は最も気になるポイントの一つです。
しかし、単に料金が安いという理由だけで選ぶのは危険です。
まずは、依頼したい業務内容に対する費用が相場から大きく外れていないかを確認しましょう。
例えば、「手数料0円」を謳うサービスには、税務顧問契約が必須条件となっているケースが多く見られます。
設立後のサポートも視野に入れている場合はお得ですが、設立手続きだけを依頼したい方にとっては割高になる可能性があります。
表面的な安さだけでなく、契約条件や追加費用の有無を含めた総額で判断することが重要です。
複数のサービスから見積もりを取り、料金体系をしっかり比較検討しましょう。
ポイント2 サービス内容にどこまで含まれるか
「定款作成代行」と一言で言っても、サービスに含まれる業務範囲は依頼先によって大きく異なります。
どこまでの手続きを代行してくれるのか、契約前に詳細を確認することが失敗を防ぐ鍵となります。
具体的には、以下の表のような業務がサービス範囲に含まれているかチェックしましょう。
| チェック項目 | 主な内容 | 確認すべきポイント |
|---|---|---|
| 定款案の作成・相談 | 事業目的に合わせた定款内容のコンサルティング | 事業内容のヒアリングや相談が十分にできるか |
| 公証役場での定款認証 | 公証人との打ち合わせ、認証手続きの代行 | 認証手続きの代理まで含まれているか |
| 登記書類一式の作成 | 設立登記申請書や役員の就任承諾書などの作成 | 自分で用意しなければならない書類はないか |
| 法務局への登記申請 | 作成した書類を法務局へ提出する手続き | 申請代行まで含まれるか(司法書士の独占業務) |
| 設立後の各種届出 | 税務署や年金事務所などへの法人設立届出書の作成・提出 | どこまでの行政手続きをサポートしてくれるか |
特に、登記申請は司法書士の独占業務であるため、行政書士や税理士に依頼した場合は提携先の司法書士が対応することになります。
依頼したい業務がサービス範囲にすべて含まれているか、契約前に必ず確認しましょう。
「全部おまかせ」のつもりが、実際には書類作成のみで、認証や申請は自分で行う必要があった、というケースも少なくありません。
ポイント3 電子定款に対応しているか
現在、定款作成を専門家に依頼する最大のメリットの一つが「電子定款」への対応です。
紙の定款で認証を受ける場合、収入印紙代として4万円が必要になります。
しかし、電子定款であればこの印紙代が不要になります。
専門家への代行手数料が2〜3万円だったとしても、電子定款に対応している事務所に依頼すれば、自分で紙の定款を作成するより総費用を安く抑えられる可能性があります。
個人で電子定款を作成するには、専用のICカードリーダーやソフトウェアの購入が必要となり、手間とコストがかかるため、専門家に依頼する方が効率的です。
ほとんどの代行サービスは電子定款に対応していますが、念のため事前に確認しておきましょう。
ポイント4 会社設立後のサポートはあるか
会社設立はゴールではなく、あくまで事業のスタートです。
設立後には、税務申告、社会保険の手続き、許認可の取得、資金調達など、さまざまな業務が発生します。
設立手続きだけでなく、その後の事業運営まで見据えたサポート体制が整っているかどうかも重要な選択基準です。
例えば、以下のようなサポートが考えられます。
- 税理士:税務顧問、決算申告、節税対策、資金調達(融資)サポート
- 司法書士:役員変更や増資などの商業登記、不動産登記
- 行政書士:建設業や飲食業などの許認可申請、補助金申請サポート
設立後の事業運営を見据え、どのようなサポートが受けられるかを確認しておくことが成功の鍵となります。
特に税理士が提供する代行サービスでは、顧問契約を前提に設立手数料を割引している場合が多く、設立後の経理や税務もまとめて任せたい方には最適な選択肢と言えるでしょう。
ポイント5 実績と口コミを確認する
安心して依頼できる専門家かどうかを判断するために、過去の実績や第三者からの評判(口コミ)を確認しましょう。
公式サイトに掲載されている「会社設立〇〇件突破」といった実績数は、経験の豊富さを測る一つの指標になります。
また、自分の設立したい会社の種類(株式会社、合同会社など)や業種での設立実績が豊富かどうかも確認できると、より安心です。
口コミを調べる際は、良い評価だけでなく、悪い評価にも目を通し、「レスポンスが遅い」「説明が不親切」といった内容がないかを確認します。
最終的には、無料相談などを利用して担当者と直接話し、信頼できる人柄か、質問に的確に答えてくれるかなど、相性を見極めることが大切です。
担当者との相性やコミュニケーションの取りやすさも、スムーズな会社設立には欠かせない要素です。
【依頼先別】定款作成の代行費用相場を徹底比較

定款作成を代行してもらう際、最も気になるのが「費用」ではないでしょうか。
代行費用は、どこに依頼するかによって大きく変動します。ここでは、依頼先ごとの手数料相場と、総額でいくらかかるのかを把握するためのポイントを詳しく解説します。
ご自身の予算や希望するサービス内容と照らし合わせながら、最適な依頼先を見つけましょう。
専門家ごとの手数料一覧
定款作成から会社設立までを依頼できる専門家やサービスは多岐にわたります。
それぞれの手数料相場と特徴を一覧表にまとめました。
なお、下記はあくまで専門家に支払う「手数料」の相場であり、登録免許税などの「実費」は別途必要となります。
| 依頼先 | 手数料相場 | 特徴・注意点 |
|---|---|---|
| 行政書士 | 5万円~10万円 | 定款作成の専門家。 書類作成のプロとして、許認可申請が必要な事業内容にも精通していることが多い。 ただし、設立登記の申請代行はできないため、登記は自分で行うか司法書士に別途依頼する必要がある。 |
| 司法書士 | 7万円~15万円 | 定款作成から認証、設立登記申請まで、会社設立に関する法的手続きをワンストップで代行可能。 法律の専門家として、複雑な機関設計にも対応できる。 登記まで一貫して任せたい場合に最も確実な選択肢。 |
| 税理士 | 0円~10万円 | 設立後の税務顧問契約を前提に、設立手数料を無料または格安で提供するケースが多い。 資金調達や節税対策など、設立当初からお金の相談をしたい方におすすめ。 設立手続きのみの依頼は割高になるか、受け付けていない場合もある。 |
| オンラインサービス | 0円~5万円 | Web上のフォームに必要情報を入力するだけで、定款や設立書類を自動作成できるサービス。 費用を圧倒的に抑えられるのが最大のメリット。 ただし、基本的に自分で手続きを進める必要があり、個別具体的な相談には向かない。 |
追加費用の有無を確認しよう
代行サービスを選ぶ際には、提示された手数料以外にどのような費用が発生するのかを事前に確認することが非常に重要です。
後から予期せぬ出費に慌てないよう、費用の内訳をしっかり把握しておきましょう。
まず、どの依頼先を選んでも必ず発生するのが「実費」です。
主な実費は以下の通りです。
- 登録免許税:株式会社の場合は最低15万円、合同会社の場合は最低6万円。資本金の額によって変動します。
- 公証人手数料:定款認証を受ける際に公証役場へ支払う手数料で、約5万2,000円(謄本代含む)かかります。
- 収入印紙代:紙の定款で認証を受ける場合に必要となる4万円の印紙代。電子定款に対応しているサービスに依頼すれば、この4万円は不要になります。
次に、基本料金に含まれない「オプション料金」にも注意が必要です。
例えば、以下のような項目が追加費用となる場合があります。
- 設立に関する相談料(回数や時間に制限がある場合)
- お急ぎ対応の特急料金
- 事業目的のコンサルティング
- 会社の実印・銀行印・角印などの印鑑作成費用
- 設立後の役員変更や増資などの手続き費用
特に税理士に依頼する場合は、設立手数料が無料であっても、その後の顧問契約が必須条件となっていることがほとんどです。
その場合、月々の顧問料や契約期間(例:1年間の契約縛りなど)もトータルコストとして考慮する必要があります。
契約前に必ず見積書を取得し、どこまでがサービスに含まれ、何が追加費用となるのかを詳細に確認することがトラブルを避ける鍵です。
【目的別】定款作成の代行おすすめサービス5選

定款作成の代行サービスは、それぞれに特徴があります。
ご自身の目的や状況に合わせて、最適なサービスを選ぶことが会社設立を成功させる鍵となります。
ここでは「費用」「サポート」「スピード」など、5つの目的別におすすめの代行サービスを厳選してご紹介します。
とにかく費用を抑えたい方向けの代行サービス
freee会社設立
「freee会社設立」は、会計ソフトで有名なfreee株式会社が提供するオンラインサービスです。
ガイドに沿って入力するだけで、定款をはじめとする会社設立に必要な書類を無料で作成できます。
特に、電子定款の作成に対応しているため、通常必要となる収入印紙代4万円が不要になる点が最大のメリットです。
設立費用を1円でも安くしたい、自分で手続きを進めることに抵抗がないという方に最適な選択肢です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 代行手数料 | 0円 |
| 電子定款対応 | ◯(収入印紙代4万円が不要) |
| サービス内容 | 定款作成、設立登記書類の作成支援、法人印鑑セットの購入、法人口座開設サポートなど |
| こんな人におすすめ | ・とにかく設立費用を安く抑えたい方 ・自分で書類作成や手続きを進められる方 ・設立後の会計ソフトもまとめて検討したい方 |
設立後のサポートも充実している代行サービス
税理士法人/会計事務所
会社設立後の税務や経理、経営相談まで見据えるなら、税理士法人や会計事務所への依頼がおすすめです。
多くの事務所では、設立後の税務顧問契約をセットにすることで、会社設立の代行手数料を0円に設定しています。
定款作成においても、将来の事業展開や節税対策を考慮した最適な事業目的を提案してくれるため、長期的な視点で安心して会社を経営したい方に適しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 代行手数料 | 0円~5万円程度(顧問契約が条件の場合が多い) |
| 電子定款対応 | ◯(ほとんどの事務所が対応) |
| サービス内容 | 定款作成・認証、設立登記サポート、税務顧問、融資相談、助成金申請サポートなど |
| こんな人におすすめ | ・設立後の税務や経理もまとめて相談したい方 ・融資や資金調達を検討している方 ・事業計画の段階から専門家のアドバイスが欲しい方 |
スピード重視の方向けの代行サービス
司法書士法人の特急プラン
「とにかく早く会社を設立したい」「事業開始のタイミングが決まっている」という方には、司法書士事務所が提供する特急プランが選択肢になります。
司法書士は登記の専門家であり、書類作成から法務局への申請までをスピーディーかつ正確に実行できます。
事務所によっては、最短1日での設立登記申請に対応している場合もあります。
ただし、通常プランよりも手数料が高くなる傾向があるため、費用とスケジュールのバランスを考慮して検討しましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 代行手数料 | 8万円~15万円程度(特急料金が含まれる場合) |
| 電子定款対応 | ◯(ほとんどの事務所が対応) |
| サービス内容 | 定款作成・認証、設立登記申請、役員変更登記など、登記関連業務全般 |
| こんな人におすすめ | ・事業開始日が決まっており、設立を急いでいる方 ・許認可申請などで設立登記の完了を急ぐ必要がある方 ・正確性を最優先し、登記手続きを迅速に進めたい方 |
初めての会社設立で丸ごとお任せしたい方向けサービス
会社設立代行センター(行政書士法人など)
初めての会社設立で、何から手をつけていいか分からないという方には、フルサポートプランを提供している行政書士事務所や会社設立代行センターが最適です。
定款作成はもちろんのこと、事業目的の相談、必要書類の収集代行、公証役場での認証手続き、設立登記後の各種届出まで、会社設立に関する一連の手続きをすべて代行してくれます。
専門家と相談しながら進められるため、不安を解消しながら確実に会社を設立できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 代行手数料 | 5万円~10万円程度 |
| 電子定款対応 | ◯(ほとんどの事務所が対応) |
| サービス内容 | 事業目的のヒアリング・提案、定款作成・認証、設立登記書類作成、設立後の諸官庁への届出サポートなど |
| こんな人におすすめ | ・初めての会社設立で手続きに不安がある方 ・本業が忙しく、手続きに時間をかけられない方 ・必要な手続きを漏れなく、丸ごと依頼したい方 |
合同会社設立に強い代行サービス
GVA法人登記
合同会社の設立を検討しているなら、株式会社との違いを理解し、合同会社設立の実績が豊富なサービスを選ぶことが重要です。
「GVA法人登記」のようなオンライン登記書類作成支援サービスは、合同会社設立に必要な定款や登記書類を安価かつ効率的に作成できます。
また、合同会社設立に特化したプランを持つ行政書士や司法書士も存在します。
株式会社に比べて設立費用を抑えられる合同会社のメリットを最大限に活かすためにも、専門家のアドバイスを受けながら進めるのが賢明です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 代行手数料 | 1万円~7万円程度(サービス内容による) |
| 電子定款対応 | ◯(合同会社は電子定款でも印紙代不要だが、作成・申請の手間を削減できる) |
| サービス内容 | 合同会社設立用の定款・登記書類作成支援、専門家(司法書士)による登記申請代行など |
| こんな人におすすめ | ・合同会社の設立を検討している方 ・設立費用をできるだけ抑えたい個人事業主やフリーランスの方 ・迅速に法人格を取得したい方 |
定款作成を代行するメリットと注意点

会社設立の第一歩である定款作成。これを専門家に代行依頼することには、多くのメリットがある一方で、いくつか知っておくべき注意点も存在します。
時間や費用、手続きの正確性などを総合的に判断するために、メリットと注意点の両方をしっかりと理解しておきましょう。
専門家へ代行を依頼するメリット
まずは、定款作成を行政書士や司法書士などの専門家へ代行依頼するメリットを4つの観点から解説します。
メリット1:本業の準備に集中できる時間的余裕が生まれる
定款作成には、会社法を理解し、事業目的に関する調査や記載方法の検討、公証役場での認証手続きなど、想像以上に多くの時間と手間がかかります。
特に初めて会社を設立する場合、慣れない作業に戸惑い、本来注力すべき事業計画の策定や資金調達、営業先の開拓といったコア業務がおろそかになりがちです。
専門家に定款作成を任せることで、これらの煩雑な手続きから解放され、起業家として最も重要な本業の準備に集中できることは、最大のメリットと言えるでしょう。
メリット2:法的に不備のない正確な定款が作成できる
定款は「会社の憲法」とも呼ばれる非常に重要な書類です。記載内容に法的な不備があると、定款自体が無効になったり、後々の会社運営で思わぬトラブルを招いたりする可能性があります。
例えば、事業目的の記載が曖昧だったために許認可が下りなかった、将来の事業展開に対応できず定款変更が必要になった(別途費用と手間がかかる)といったケースは少なくありません。
会社設立の専門家は、法的な要件を満たしつつ、将来の事業展開まで見据えた最適な条項を盛り込んだ、完成度の高い定款を作成してくれます。
これにより、法務リスクを未然に防ぎ、スムーズな会社運営の土台を築くことができます。
メリット3:電子定款により印紙代4万円が節約できる
株式会社の定款を紙で作成し、公証役場で認証を受ける場合、収入印紙代として4万円が必要になります。
しかし、専門家は電子署名を行うための専用ソフトや機器を揃えているため、「電子定款」での認証に対応できます。
電子定款で認証を受けた場合、この収入印紙代4万円が不要になるという大きな金銭的メリットがあります。
専門家への代行手数料はかかりますが、この印紙代節約分を考慮すると、自分で紙の定款を作成するケースと比較して、実質的な負担額を大幅に抑えられる可能性があります。
| 作成方法 | 収入印紙代 | 備考 |
|---|---|---|
| 電子定款 | 0円 | 専門家への代行依頼で対応可能。 |
| 紙の定款 | 40,000円 | 自分で作成する場合や、電子定款に非対応の場合に必要。 |
メリット4:会社設立に関するトータルサポートが受けられる
定款作成の代行を依頼する専門家は、会社設立手続き全般に精通しています。
そのため、定款作成だけでなく、その後の設立登記申請(司法書士の独占業務)、税務署への法人設立届出書の提出、社会保険の加入手続き、必要な許認可の申請(行政書士の独占業務)など、設立に伴う一連の手続きについて相談したり、まとめて依頼したりすることが可能です。
各手続きをどの専門家に相談すればよいか分からない方にとって、信頼できる窓口が一本化されることは、精神的な安心感にも繋がります。
定款作成の代行を依頼する際の注意点
メリットの多い代行依頼ですが、後悔しないためにはいくつかの注意点を押さえておく必要があります。
契約前に必ず確認しましょう。
注意点1:当然ながら代行手数料が発生する
専門家に依頼する以上、当然ながら代行手数料(報酬)が発生します。
費用は依頼する専門家やサービス内容によって様々です。
電子定款による印紙代4万円の節約分を考慮しても、自分で全ての手続きを行う場合に比べて費用総額は高くなるのが一般的です。
ただし、これは時間と正確性を買うためのコストと捉えることができます。
「費用を抑えること」だけを最優先するのか、「時間や手間を節約し、確実性を重視すること」に価値を見出すのか、自身の状況に合わせて費用対効果を慎重に判断する必要があります。
注意点2:専門家とのコミュニケーションが不可欠
「専門家に任せるのだから、丸投げで大丈夫」と考えてしまうのは危険です。
定款に記載する事業目的や資本金の額、役員構成などは、あなた自身の事業プランそのものです。
専門家は法律のプロですが、あなたの事業の未来まで見通せるわけではありません。
どのような会社にしたいのか、将来どのような事業を展開したいのか、具体的なビジョンを自分の言葉でしっかりと伝え、提案された定款案の内容を主体的に理解しようとする姿勢が重要です。
不明点や疑問点は遠慮なく質問し、納得できるまでコミュニケーションを取りましょう。
注意点3:サービス内容の範囲を事前に確認する
「定款作成代行」と一口に言っても、サービスに含まれる業務範囲は依頼先によって大きく異なります。
後から「これもやってくれると思っていたのに」という認識のズレが生じないよう、契約前にサービス内容を詳細に確認することが極めて重要です。
具体的には、以下の点が料金内でどこまでカバーされるのかを明確にしておきましょう。
- 定款の原案作成
- 公証役場での認証手続き代行
- 設立登記申請(司法書士のみ対応可能)
- 会社の印鑑作成
- 設立後の税務・労務に関する届出サポート
どこまでが基本料金に含まれ、どこからがオプション料金になるのかを見積書で正確に把握し、複数のサービスを比較検討することをおすすめします。
注意点4:専門家によって得意分野が異なる
行政書士、司法書士、税理士など、定款作成を代行できる専門家は複数いますが、それぞれに独占業務や得意分野があります。
例えば、建設業や飲食業など許認可が必要な事業を始めるなら許認可申請のプロである行政書士が、設立後の節税対策や資金繰りまで相談したいなら税理士が併設された事務所が適しているかもしれません。
自分の事業内容や、設立後にどのようなサポートを期待するかによって、最適な依頼先は変わってきます。
単に定款を作成するだけでなく、その先の展開も見据えて専門家を選ぶ視点を持ちましょう。
定款作成代行の依頼から会社設立完了までのステップ

定款作成の代行を専門家に依頼した場合、どのような流れで会社設立まで進むのでしょうか。
初めて会社を設立する方でも安心して進められるよう、依頼から設立登記完了までの一般的なステップを4つに分けて詳しく解説します。
専門家と連携することで、複雑な手続きもスムーズに進めることが可能です。
ステップ1 無料相談とヒアリング
まず、ほとんどの専門家や代行サービスでは、無料相談の機会を設けています。
この段階で、会社の基本情報となる事項を専門家へ伝えます。
具体的には、商号(会社名)、事業目的、本店所在地、資本金の額、発起人(出資者)、役員構成などをヒアリングされます。
このヒアリング内容が定款の土台となるため、事業の展望や希望をできるだけ具体的に伝えることが重要です。
また、この相談を通じて、専門家の対応や人柄、サービス内容を確認し、信頼して任せられる相手かどうかを見極めましょう。
ステップ2 契約と必要情報の提供
無料相談を経てサービス内容や費用に納得できたら、正式に業務委任契約を締結します。
契約書では、依頼する業務の範囲、料金体系、支払い方法などを必ず確認してください。
契約後、定款作成や設立登記に必要な書類の準備を進めます。
主に以下の情報や書類の提出を求められます。
| 必要書類・情報 | 備考 |
|---|---|
| 発起人・役員全員の印鑑証明書 | 発行から3ヶ月以内のものが必要です。 |
| 発起人・役員全員の身分証明書 | 運転免許証やマイナンバーカードのコピーなど。 |
| 会社の代表印(実印) | 事前に作成しておく必要があります。法務局に登録する重要な印鑑です。 |
| 資本金の払込証明書 | 発起人個人の銀行口座に資本金を振り込み、その通帳のコピーで作成します。作成方法は専門家が指示してくれます。 |
書類の準備に時間がかかる場合もあるため、専門家の指示に従い、早めに手配を進めることが設立をスムーズに進めるコツです。
ステップ3 定款の作成と認証
ヒアリング内容と提供された情報をもとに、専門家が定款の原案を作成します。
作成された原案は、依頼者が内容を十分に確認し、必要に応じて修正を依頼します。
事業目的の表現や役員の任期など、細かな部分までチェックしましょう。
内容が確定したら、株式会社の場合は公証役場で定款の認証手続きを行います。
多くの専門家は、収入印紙代4万円が不要になる電子定款に対応しているため、設立費用を大幅に節約できます。
この定款認証手続きも、委任状を渡すことで専門家がすべて代行してくれます。
ステップ4 設立登記申請
定款認証が完了し、資本金の払い込みが確認できたら、いよいよ法務局へ会社の設立登記申請を行います。
登記申請書や就任承諾書といった必要書類の作成・準備も、すべて専門家が進めてくれます。
法務局へ登記申請書を提出した日が「会社設立日」となります。
申請後、法務局での審査に通常1週間から2週間程度かかり、審査が完了すれば登記完了です。
登記完了後は、会社の登記事項証明書(登記簿謄本)や印鑑証明書が取得できるようになり、法人口座の開設や税務署への届出など、次のステップに進むことができます。
まとめ
本記事では、定款作成の代行依頼先や費用相場、おすすめのサービスについて解説しました。
定款作成の代行は、行政書士や司法書士、オンラインサービスなど依頼先によって特徴が異なります。
サービスを選ぶ際は、費用だけでなく、電子定款への対応(印紙代4万円の節約)、設立後のサポート範囲まで確認することが失敗しないための重要ポイントです。
ご自身の状況や目的に合わせ、この記事で紹介した選び方やおすすめサービスを参考に最適な依頼先を見つけ、スムーズな会社設立を実現してください。
まずは無料相談を活用してみるのがおすすめです。
