freee会社設立は本当に無料?使ってわかったデメリットと失敗しないための対策

「freee会社設立は本当に無料なのか」「後から費用を請求されないか」と不安に感じていませんか?

結論から言うと、システム利用料や電子定款の作成手数料は無料にできますが、「有料の会計freee年間契約が実質的に必須となる条件」や「法務局など行政窓口での手続きが残る」といった明確なデメリットが存在します。

この記事を読むことで、登録免許税などの実費を含めた料金の真相から、利用者の口コミに基づく落とし穴、失敗を防ぐ具体的な対策までを把握し、後悔のない会社設立を進められます。

1. freee会社設立の料金体系と本当に完全無料なのかの真相

freee会社設立は「利用料金0円」を掲げているため、追加料金なしですべての手続きが完結すると期待されがちです。

しかし、freee会社設立のシステム利用料自体は完全無料であるものの、会社を設立する過程で国や公証役場へ支払う法定費用は別途発生します。

無料という言葉の範囲を正しく理解しておかないと、想定外の出費に戸惑うことになります。

ここでは、無料提供の仕組みと実際に負担が必要となる金額の内訳を詳しく解説します。

freee会社設立は、入力フォームに沿って必要事項を入力するだけで設立書類一式を自動生成できるクラウドサービスです。

この高機能な書類作成システムを初期費用・月額費用ともに完全無料で提供できる背景には、運営元であるfreee株式会社のビジネスモデルがあります。

運営会社は、会社設立手続きそのもので利益を出すのではなく、設立完了後に利用される「freee会計」の有料プラン契約や、法人カード・法人口座開設などの連携サービスを通じて収益を得る仕組みを採用しています。

設立直後の起業家を自社サービスの利用基盤へ誘導することが目的であるため、書類作成ツールの利用料自体に課金されることはありません。

freee会社設立の利用料が無料であっても、会社設立には法律で定められた実費(法定費用)が必ず発生します。

これは専門家に依頼した場合や独力で手続きを行った場合でも同額が必要です。

株式会社と合同会社の設立時にかかる主な自己負担費用は以下の通りです。

費用の項目株式会社の場合合同会社の場合支払先・備考
定款用印紙代0円(電子定款)0円(電子定款)紙の定款では40,000円が必要
定款認証手数料約30,000円〜50,000円不要(0円)公証役場(資本金額により変動)
定款の謄本代約2,000円不要(0円)公証役場(ページ数により変動)
登録免許税150,000円(または資本金の0.7%)60,000円(または資本金の0.7%)法務局へ納付
会社実印作成代数千円〜数万円数千円〜数万円印鑑取扱店(材質や形状により変動)
法定費用の合計目安約202,000円〜約60,000円〜資本金や印鑑代金を除く実費総額

このように、株式会社なら約20万円、合同会社でも約6万円の実費負担が法的に不可欠となります。

freee会社設立を利用してもこれらの支払いが免除されるわけではありません。

紙の定款で発生する収入印紙代4万円を節約するため、freee会社設立では電子定款の作成に対応しています。

ただし、この電子定款作成代行の手数料を0円にするためには特定の条件を満たす必要があります。

通常、freeeの専門スタッフ(行政書士)による電子定款の作成代行には5,000円の手数料が設定されています。

この手数料を無料化するためには、「freee会計」の有料プラン(年額払い)への事前登録、または特定の連携サービスの申し込みを行うことが必須要件となります。

もし設立後にfreee会計を利用する予定がなく、電子定款の作成代行のみを単発で依頼する場合は、手数料として5,000円の支払いが発生する点に注意が必要です。

一切の追加費用をかけずに完全無料でサービスを利用しきるには、有料サービスとの連携条件を事前に確認しておく必要があります。

会社設立の代行費用実質0円、個人事業主とのメリットデメリット流れと手順

2. 口コミや実体験から判明したfreee会社設立のデメリットと落とし穴

freee会社設立は手軽に書類作成ができる便利なサービスですが、実際に利用したユーザーの口コミや体験談を分析すると、事前に把握しておくべき注意点や落とし穴が存在します。

ご自身の設立計画に合っているかどうかを判断するために、具体的なデメリットを詳しく確認していきましょう。

freee会社設立を利用して電子定款を作成する場合、通常は行政書士への作成代行費用として5,000円が発生します。

この費用を無料にするための条件として、クラウド会計ソフト「会計freee」の年間契約が実質的な前提条件となっている点は事前に理解しておく必要があります。

他社の会計ソフトを利用する予定がある方や、設立当初は会計ソフトの導入を見送りたいと考えている方にとっては、完全無料で利用できるわけではなく、かえって余計なコストが発生する可能性があります。

freee会社設立は、入力フォームに沿って情報を入力するだけで標準的な定款や登記書類を自動生成できるシステムです。

しかし、これは一般的な設立パターンを想定して作られているため、特殊な定款設計や複雑な資本政策を伴う法人設立には柔軟に対応できないという側面があります。

具体的にfreee会社設立で対応しやすいケースと、専門家への個別相談が推奨されるケースの違いは以下の通りです。

項目freee会社設立でスムーズに進めやすい形態司法書士など専門家への依頼が推奨される形態
役員構成代表取締役1名のみ、または親族のみの少人数社外取締役や監査役を複数配置する取締役会設置会社
株主構成発起人が1名(代表者が全株保有)外部出資者やベンチャーキャピタルからの出資を受ける予定がある
出資形態金銭出資のみ不動産や有価証券などを出資する「現物出資」を伴う
株式の種類普通株式のみを発行譲渡制限株式以外の種類株式や新株予約権を設計したい

将来的に大規模な資金調達を予定しているスタートアップや、株主間契約などで細かな取り決めが必要な場合は、画一的なテンプレートではリスクが残るため注意が必要です。

「オンラインで簡単に設立」というフレーズから、すべての作業が自宅のパソコン前だけで完結すると誤解されがちですが、実際には公証役場や法務局とのやり取りや書類の提出作業が発生します。

電子定款の認証を受けるために公証役場へ出向く必要があったり、作成した登記申請書を印刷・製本して管轄の法務局窓口へ持参または郵送したりする手間は避けられません。

マイナンバーカードとICカードリーダーを用いた電子申請を選択する場合でも、専用ソフトウェアの設定や事前準備が必要となり、完全な自動化・完全オンラインとはいかない点に留意しましょう。

freee会社設立のサポート体制は、基本的にチャットやメールを通じた問い合わせ窓口が中心となっています。

電話窓口で専任の担当者とリアルタイムに対話しながら疑問を解消することは原則としてできないため、手厚い個別対応を期待している方にとっては不安を感じる要因になり得ます。

また、システムの使い方に関するサポートは受けられますが、法律上の判断や「自社の事業目的に最適な文言はどれか」といった個別具体的な法務・税務相談に対しては、弁護士法や税理士法の関係上、スタッフが直接回答することはできません。

判断に迷う専門的な課題がある場合は、別途士業へ相談する必要があります。

会社設立の代行費用実質0円、個人事業主とのメリットデメリット流れと手順

3. 利用者が実感するfreee会社設立の主なメリット

freee会社設立にはいくつかの注意点やデメリットが存在するものの、それを上回る利便性とコストパフォーマンスの高さから、多くの起業家に選ばれています。

特に専門知識を持たない初めての創業者にとって、煩雑な法人設立手続きを大幅に効率化できる点は大きな魅力です。

ここでは、実際の利用者が実感している主なメリットを3つのポイントに分けて解説します。

会社設立を行うためには、定款をはじめ、発起人決定書、就任承諾書、登記申請書など、多岐にわたる書類を正確なフォーマットで作成しなければなりません。

通常であれば、法務局の様式を確認しながら専門用語を調べ、1つずつ手作業で作成する必要があります。

freee会社設立を利用すれば、画面に表示される案内に従ってステップごとの質問に回答していくだけで、必要なすべての設立書類が一括で自動生成されます。

入力フォームは直感的でわかりやすく設計されており、法的な知識がまったくない方でも迷わずに会社名、事業目的、資本金、役員構成などの必要事項を入力できます。

入力作業自体はスムーズに進めば30分から1時間程度で完了するため、最短即日で法務局への提出準備を整えることが可能です。

会社設立時の大きなコスト削減要因となるのが、定款の電子化です。

従来の紙で作成する定款には4万円の収入印紙を貼付する必要がありましたが、電子データとして作成する「電子定款」を選択することで、印紙税法上の非課税扱いとなり収入印紙代の4万円を完全に浮かすことができます

自力で電子定款を作成しようとすると、専用のPDF作成ソフトやICカードリーダー、電子証明書などの機器を自前で揃える必要があり、かえって数万円の初期費用や手間がかかってしまいます。

freee会社設立を利用すれば、提携専門家を通じた電子定款認証システムが組み込まれているため、高額な機器を買い揃えることなく低コストかつ安全に電子定款を作成できます。

比較項目従来の紙定款自力での電子定款freee会社設立(電子定款)
収入印紙代40,000円0円0円
専用機器・ソフト費用不要約20,000円〜30,000円不要
専門知識の要否法的な書式知識が必要高度な機器設定・IT知識が必要案内手順に沿った入力のみで不要
トータルコスト・手間費用が高く書類作成に手間がかかる機器代がかかり手続きが非常に複雑最小限の費用と手間で完結できる

会社設立の手続きは、法務局で登記が完了したら終わりではありません。設立後も税務署、都道府県税事務所、市区町村役場、年金事務所、労働基準監督署などへの各種届出が待っています。

freee会社設立では、登記完了後に提出が義務付けられている官公庁向けの届出書類も自動で一括出力できるため、設立後の事務処理にかかる負担を劇的に軽減できます。

さらに、新設法人にとって最初のハードルとなりやすい法人口座の開設や、法人クレジットカードの発行に関しても、連携する金融機関への同時申込み手続きが可能です。

freeeが提供するクラウド会計ソフトとのシームレスなデータ連携も行えるため、創業直後の経理体制構築や請求書発行、給与計算といったバックオフィス業務全般を遅滞なくスタートさせることができます。

会社設立の代行費用実質0円、個人事業主とのメリットデメリット流れと手順

4. freee会社設立で後悔しないための具体的な失敗対策

freee会社設立は手軽でコストを抑えられる優れたサービスですが、事前に注意点を把握しておかないと思わぬ費用が発生したり、設立スケジュールが遅延したりするリスクがあります。

ここでは、手続きをスムーズに進めて余計な出費や手戻りを防ぐための実践的な対策を解説します。

電子定款の作成代行手数料を無料にする条件として、会計ソフト「freee会計」の有料プラン(年額一括払いなど)の契約が指定されている場合があります。

設立当初は別の会計ソフトを使う予定だったり、コストを最小限に抑えたかったりする場合は、契約条件を必ず事前に確認しましょう。

特に注意が必要なのが、契約期間の自動更新タイミングや途中解約時の返金規定です。

契約後に思っていた機能と違った場合でも、年額プランは原則として途中解約による月割り・日割りでの返金が行われません。

事前に各プランの無料体験期間や必要な機能を精査したうえで申し込むことが重要です。

確認項目注意すべきリスク具体的な対策
契約期間と更新日更新日を過ぎると自動的に翌年分の料金が請求されるカレンダーに更新期日の通知を設定し、継続要否を事前判断する
解約および返金規定年払い契約の場合、途中解約しても残期間分の返金がされない設立初期に必要な機能レベルを精査し、最適なプランを選択する
電子定款の無料適用条件指定プランの契約を行わないと定款作成代行費用が別途発生する会計ソフトの利用予定と初期費用の総額を比較して選択する

freee会社設立を利用して書類をオンラインで作成しても、すべてがインターネット上だけで完結するわけではありません。

株式会社の場合は公証役場での定款認証手続きや認証済み定款の受取が必要になり、法務局への設立登記申請書類の提出作業も発生します。

法務局に書類を提出した日が正式な「会社設立日(創立記念日)」となるため、特定の日付を設立日にしたい場合は逆算したスケジュール管理が不可欠です。

公証役場や法務局の窓口は平日昼間しか開いていないため、書類の郵送期間や自身の移動時間を含めて余裕を持った日程を確保しておきましょう。

登記申請時には、法務局へ登録するための「会社実印(代表者印)」が必要です。

印鑑がないと登記申請書類への押印や印鑑届出書の提出ができず、手続き全体がストップしてしまいます。

freee会社設立の画面上からも法人印鑑セットを購入できますが、注文から手元に届くまでに数日から1週間程度かかる場合があるため、早めの手配が欠かせません。

外部の印鑑作成サービスを利用する場合も、文字の彫刻や配送にかかる日数を考慮し、商号(会社名)が確定した段階ですぐに発注しておくことが手続きを遅らせないための鉄則です。

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5. 他社の会社設立サービスや専門家代行との比較

会社設立の手続きを進めるにあたり、freee会社設立だけでなく、競合となるオンライン設立サービスや士業などの専門家代行サービスと比較検討することは重要です。

それぞれの特徴や発生するコスト、かかる手間を把握することで、ご自身の事業規模や状況に最適な設立手段を選択できます。

オンラインで書類を作成できる代表的な競合サービスとして「マネーフォワード クラウド会社設立」があります。

どちらも書類作成システム自体は無料で利用できますが、電子定款の作成にかかる実質コストや連携するバックオフィス機能に細かな違いが存在します

比較項目freee会社設立マネーフォワード クラウド会社設立
書類作成システムの利用料無料無料
電子定款の作成費用5,000円(税抜)
※会計freeeの年間契約等の条件達成で実質無料
無料(追加条件なしで電子定款作成手数料が無料)
操作画面の特徴ステップに沿った直感的な質問回答形式入力項目が一覧で確認しやすいシンプルな構成
設立後の連携サービスクラウド会計freeeとのスムーズなデータ連携マネーフォワード クラウドシリーズとのシームレスな連携

すでに利用したい会計ソフトが決まっている場合は、そのソフトを提供しているサービスを選ぶのが自然です。

一方で、設立費用を1円でも抑えたい場合や、会計ソフトの年間契約を前提とせずに電子定款手数料を無料化したい場合はマネーフォワード クラウド会社設立が有利な選択肢となります

freee会社設立などのセルフ作成ツールを使う方法と、司法書士や行政書士といった専門家に代行を依頼する方法では、必要となるコストや作業工数が大きく異なります。

比較項目freee会社設立(セルフ作成)専門家代行(司法書士・行政書士)
法定費用(登録免許税等)実費のみ発生(約15万円〜)実費のみ発生(約15万円〜)
代行報酬・手数料0円〜5,000円程度50,000円〜150,000円程度
書類作成・手続きの手間フォーム入力および公証役場・法務局への訪問が必要必要書類の準備や署名捺印のみで大半の手続きを丸投げ可能
定款内容の自由度・相談定型フォーマットに準拠(個別相談は原則不可)事業目的に応じたカスタマイズや法的リスクの相談が可能

自力で手続きを行うfreee会社設立は、設立コストを最小限に抑えられる点が最大の強みです。

しかし、公証役場での定款認証や法務局への登記申請といった提出作業を自分自身で行う必要があります。

これに対して司法書士などの専門家に依頼する場合、数万〜十数万円の代行報酬が発生するものの、登記申請までの煩雑な手続きをすべて一任でき、複雑な資本構成や事業目的に対する法的アドバイスを受けられます

設立にかける時間的リソースや、定款設計の複雑さに応じて適切な方法を選び分ける必要があります。

会社設立オンライン

この記事では、会社設立の流れと必要なステップを初心者にもわかりやすく解説します。なぜ会社を設立するのか、どのような種類の…

6. まとめ

freee会社設立は、コストを抑えてスムーズに起業準備を進められる優れたサービスです。

一方で、電子定款の無料化には会計freeeの年間契約が実質的に必要な場合がある点や、複雑な役員構成には対応できない点などのデメリットが存在します。

また、法務局への書類提出といった作業も残るため、完全なオンライン完結ではありません。

後悔しないためには、有料プランの条件確認や提出日程の事前確保が重要です。

サービスの特性と注意点を正しく理解し、賢く活用してスムーズな法人設立を実現しましょう。

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